今週末より、寒気が到来するらしい。
仕込んでいる本日、勤労感謝の日は、暖かくて半袖で作業しています。
この寒暖差には、老犬や闘病中の犬、そして自律神経が乱れやすい犬は、大なり小なり影響を受けやすくなります。
その寒暖差による体調不良を人では『寒暖差疲労』と呼ぶそうです。
気温の変化に体がついていかない状態のこと。
犬の平熱は、個体差はあるものの、正常であれば37.5℃以上に保たれています。
体の機能維持のために、常に体温を一定にコントロールする仕組みが備われっています=ホメオスタシス(恒常性)
体温の維持には、自律神経が的確に働いてくれています。
外気温が高いときは、体温を下げるために血流を活発にし、熱を発散します。
一方、気温が低いときは血流を滞らせ、毛穴を閉じて体温を逃さないようにします。
多少の温度の変化であれば、ホメオスタシスが自動的に機能するため、体調に問題は起こりません。
ですが、寒暖の差が大きくなると、体温を一定に保つため、自律神経の働きが必要以上に活発になる為、
過剰にエネルギーを消費することになり、体に疲労が蓄積してしまうのです。
この状態が『寒暖差疲労』です。
昼と夜との寒暖差が大きい日が続いている、今日このごろ。
犬も人も寒暖差疲労を感じていませんか?
というわけで、今週は血行を良くするサポートと気持ちを落ち着かせることを意識して仕込みます。
<今週のラインナップ>
⚫︎野菜/寒さに備えてカレーの野菜スープ
⚫︎お肉/くじらのワンバーグごはんスープ
⚫︎お魚/秋鮭の温めごはんスープ
⚫︎今週のトッピング/イライラ緩和のトッピング
⚫︎野菜/寒さに備えてカレーの野菜スープ
昆布水+コリアンダー、クミン、クローブ、ターメリック、レモングラス、フェンネル、セイロンシナモン、オレガノ
オーガニックトマト缶、じゃがいも、かぼちゃ、冬瓜、赤蕪、大根、ごぼう、人参、春菊、セロリ、カリフラワー、小松菜、しいたけ、柿、パクチー(生)
犬たちにも大人気のカレー
寒さ到来に合わせて仕込みます。
今回は、8種のスパイスを使ってほんのりカレー風味な感じです。
体を温めるかぼちゃやかぶをたっぷり使って、柿の甘みも加えて特に甘みのあるスープにまとめます。
⚫︎お肉/くじらのワンバーグごはんスープ
くじらのひき肉(約70g:生測)
赤蕪、里芋、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、ごぼう、白菜、小松葉、しめじ、高菜、モロッコインゲン、りんご、菊の花、ミント(生)
くじらを頂く。
店主個人の主観ですが、くじらやイルカを頂くことに、実はとても抵抗があるのです。
ですが、命を頂くことについては、鶏肉や豚肉などなど全て平等であるべきだとも思っています。
日本では昔から、くじらを頂く文化があり、薬膳的には、くじらは生命エネルギーの源の腎に活力を与え、血を補うとされています。
疲労回復、虚弱体質の改善、貧血の改善、などなどにも期待される効果もたくさんあります。
また、くじらが半年もの間、ほとんどエサを食べずに泳ぎ続け、子育て出来るのは、バレニンというアミノ酸を豊富に持っているからだと言われています。
そのバレニンを、くじらから頂くことで、私たちや犬たちが摂取しても、抗疲労効果があるとされています。
寒暖差疲労を感じているならば、この季節にくじらを頂くことは、とてもありがたい事だと思うのです。
⚫︎お魚/秋鮭の温めごはんスープ
青森産秋鮭(約70g:生測)+昆布水+もずく
紫キャベツ、ビーツ、赤蕪、大根、白菜、カリフラワー、ブロッコリー、さつまいも、ごぼう、ほうれん草、えのき、りんご、パセリ(生)、三つ葉(生)
秋鮭もそろそろ終盤。
だんだん脂も乗って来ています。
膵臓や肝臓のケアで脂質を減らしたい犬には、少々多めに感じるかも知れません。
ですが、夏の暑さや湿気で心臓マックス働いた、ケアにはむしろ必要な不飽和脂肪酸でもあります。
紫キャベツやビーツなど、アントシアニン豊富な抗酸化野菜を合わせて免疫アップを目指します。
⚫︎今週のトッピング/イライラ緩和のトッピング
根昆布
大根、カリフラワー、金時人参、りんご、赤ピーマン、さつまいも、菊の花、棗、舞茸、寒天
棗は、中国では古くから食べられており、楊貴妃も好んで食べていたといわれています。
「1日に3粒のナツメを食べると、一生老いない(日食三顆棗、終生不顕老)」とされています。
また、薬膳的には、体を温め、貧血の予防などにも利用されます。
また、豊富なパントテン酸には、ストレスをやわらげる副腎皮質ホルモンの働きを促し、ストレスへの抵抗力を高める働きがある事がわかっており、
精神の安定、ストレスの軽減、イライラや不眠などの心身の疲れにも有効と言われています。
棗を多めに、脳を緩ませてくれる甘みの強い野菜を合わせて仕上げます。
今週も健やかな一週間でありますように。
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